CLEAN YURU BOOK

本のあらすじ、感想を書き留めるブログ

マーヤ・ヴァン・ウァーグネン『マーヤの自分改造計画』

学校ではどこで誰と過ごすか、または過ごさないかで属すグループが決まる。
あたしは生徒のなかでは最下層、目立たないグループに分類されてる。 自分より階層が上の誰かに餌食にされないかぎりは…。ある日、パパが古本屋で『ティーンのための人気者ガイドブック』を見つけてきた。 1951年に書かれたその本には実現しそうにないこと、つまり格づけを上げる方法が書いてあった。私は実験を始めることにした!
アメリカに暮らす現代のティーンが60年以上前の古本を手に、
髪形からファッション、身のこなしまで自分磨きに奮闘!
本当の「人気者」とは何かに気づくまでの、チャーミングなノンフィクション!

20か国で刊行!
ニューヨークタイムズ・ベストセラー!

(Amazonより抜粋)



60年以上前のガイドブックを元に人気者になろうと奮闘する主人公の日記を元にしたノンフィクション。

ダイエットや髪型、歩き方など、本に書いてあることをそのまま実践し、新たな自分を切り開いてみせた主人公に拍手したい気持ちになりました。

 

まず、語り手であるマーヤの文章がユーモアがあってとてもいい。そしてアメリカの中でもテキサス州ブラウンズビルという、メキシコの国境付近の町に住む中学生のリアルな生活(学校が突然ロックダウンされたり、授業中に抜き打ち麻薬検査があったりする)が書かれている点も、興味深かった。

 

日本の子供たちも悩みの種であろうスクールカースト。自分に自信を持てない子、人気者になりたいけど何をすればいいかわからない子、友達を作るのが下手な子にこそ読んで欲しい一冊です。

 

 

マーヤの自分改造計画――1950年代のマニュアルで人気者になれる?

マーヤの自分改造計画――1950年代のマニュアルで人気者になれる?