CLEAN YURU BOOK

本のあらすじ、感想を書き留めるブログ

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

恩田陸『タマゴマジック』

空から謎の卵が降り、赤い犬が宙に浮かぶ―。東北の中心・S市で起きた奇怪な出来事。 宇宙人襲来か、はたまた都市伝説か?恩田ワールドが東北で炸裂する。 仙台出身の著者が放つミステリー集 震災後の都市の苦悩を描く書き下ろし『魔術師2016』も収録。 関根…

吉田篤弘『京都で考えた』

答えはいつもふたつある。 吉田篤弘が、京都の街を歩きながら「本当にそうか?」と考えたこと。 この街で考えたことを、これまでに何冊かの本に書いてきた。ただ、それらのほとんどは小説だったので、物語のどの部分が京都で考えたことであるかは判らない。い…

かつくら編集部『あの頃のBLの話をしよう [BLインタビュー集]』

熱に浮かされたようにBLを書き、作り、読んでいた私たち―― ボーイズラブという言葉が生まれたあの頃。 激変する業界の渦中にあった作家・編集者が語る、それぞれのBLファーストインパクト! いまや当たりまえのように存在しているBL[ボーイズラブ]というジャ…

きたみりゅうじ『夜明けに向かってコアダンプ』

偉人・変人が語り継がれるIT業界。でも、多くの人はごく平凡に、ごく普通の人々と、日々の仕事に追われています。じゃあそこには何のドラマもないのか?…これがそうでもない。 ささやかだからこそ「あるあるあるあるある」と首を縦にブンブン振っちゃうような…

山崎ナオコーラ『ネンレイズム/開かれた食器棚』

“おばあさん”になりたい、自称68歳の村崎さん、未来でなく“今”を生きたい紫さん、“徐々に”年をとりたいスカート男子・加藤くん。町の公民館の「編み物クラブ」に通う未来は未定!高校3年生の冬ものがたり。 「ネンレイズム」は年齢、「開かれた食器棚」は出産…

山崎ナオコーラ『ボーイミーツガールの極端なもの』

管理栄養士を目指す大学生は野球選手との結婚に憧れ、 子育てを終えた中年の女性がファッションデザイナーと巡り合う。 引きこもりニートは松田聖子に恋慕し、 その弟は誰に対しても自分から「さようなら」を切り出せず、 兄弟の父親は妻と再会する。 人と接…

山崎ナオコーラ『かわいい夫』

日々の暮らし。父との死別。流産。ふたたびの妊娠。 さまざまな出来事をとおして、 浮かび上がってくる、あたらしい結婚の形。 変化していく、作家のこころ。 毎日、少しずつ読みたくなる、結婚エッセイ集。 装画、みつはしちかこ。 本書には、西日本新聞に…