わかしょ文庫『うろん紀行』
感想
書評と日記、両方の側面が本書にはありました。
本書は、作品にまつわると定義した場所へ実際に赴き、作品について思考をめぐらしたことを文章にまとめています。
その場所で起きたことや見たものも文章にされているため、書評ともエッセイともとれますし、どちらにせよ取り上げられている作品を読みたくなる文章だなと思いました。
私は本書に出てくる作品をほとんど読んだことがありませんでしたが、関係なく楽しめました。
また、連載は一番初めに緊急事態宣言が発令される前から開始しており、徐々にコロナ禍を意識させられるところもありました。
WEBでの連載をリアルタイムで追いかけていたら、もっと臨場感たっぷりに読めたかもしれません。