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本のあらすじ、感想を書き留めるブログ

島本理生『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』

特別じゃないわたしたちの、特別な日常
『ナラタージュ』『Red』の著者が描く、新たな恋愛小説。

「どこへ行きましょうか」 「どこへ行くか」
30歳の私は、あの日、夕方の春の海辺で、どこへ行けるか分からない恋を始めた。限られた時間の中にいる男女の行く末を描いた、渾身の恋愛小説。
年上のエンジニア・椎名さんと仕事先で出会った知世。美味しいものを一緒に食べる関係から、少しずつ距離が近くなっていったある日、椎名さんは衝撃の告白をするが……。

(Amazonより)

 

ワーカホリック気味な主人公と、ある問題を抱えた男性の恋愛小説。食事、旅行のシーンを通して、人との距離間の取り方、生き方を模索してる姿が印象に残りました。

 

島本理生さんといえば、デビュー作から一貫して恋愛小説を書かれていて、主人公の性格が控えめなところは今回も同じ。ただ食事と旅行シーンがとても多いので、ガイドブックとしても楽しめるし、主人公の友達二人がとてもいい子達で、どちらかというとこっちに感情移入しました。

 

わたしたちは銀のフォークと薬を手にして

わたしたちは銀のフォークと薬を手にして