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湊かなえ『リバース』

【あらすじ】

主人公、深瀬和久は事務機器の営業を仕事とするさえないサラリーマン。唯一の特技は美味しいコーヒーを淹れること。行きつけの喫茶店で越智美穂子という女性と出会い日常に華が咲きはじめた矢先にある出来事が起こる。

『深瀬和久は人殺しだ』と書かれた告発文が彼女のもとへ届いたのだ。手紙を突きつけられた深瀬は、ある過去の出来事を話すことになる。

深瀬にとって、唯一の親友であり、大学の同期だった広沢由樹という男の死について。

 

いくつもの不幸な偶然と少しの悪意が重なった事故だった。少なくとも深瀬はそう思っていた。

しかし、今更三年前の出来事を掘り起こそうとしている人間がいる。旅行の参加者の中に、広沢を殺した人間がいるのではないかと、疑っている人間がいる。

どうにか事件を解決しようと動く深瀬に突きつけられる衝撃の事実、そして最後に明かされるどんでん返しとは?

藤原竜也主演でドラマ化された作品の原作。

 

ドラマを4話まで観た時点で先が気になりすぎて手にとってしまった。

藤原竜也が主演という時点でこの作品は何か起こりそうだと疑っていたけれど、読んで納得。

解説にも書いてあったけど、作者は編集部からお題を提示されて、結末から話を作り上げたみたいですね。

読者を最後にあっと言わせることには成功できていると思いますし、さすが人気作家だな、と言わざるを得ませんでした。

 

強いて難をいえば、この物語の鍵は、死んだ広瀬由樹がどういう人間だったのか?という点だけれど、少し書ききれていないなと感じました。

というのも、周囲の人間が「彼はこういう人間だった」「彼だったらこう思っていただろう」と第三者から語る広沢は沢山書かれていたけれど、結局彼自身が何かを語るシーンはほぼなかったから。

良くいえばミステリアス、悪くいえば何を考えているかわからないぼんやりしたキャラクターで終わってしまった。

 

といっても総じて面白かったです。

 

リバース (講談社文庫)

リバース (講談社文庫)