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伊藤朱里『稽古とプラリネ』

【あらすじ】29歳フリーライターの主人公は、雑誌のコラム連載のために女性の習い事を取材することに。
10年付き合っていた彼氏との別れ、親友へ感じてしまう劣等感、過去の苦い出来事との折り合いのつけ方…。主人公と同年代の読者に向けた「女子のリアル」の物語。

 

伊藤朱里さん、初めてでしたが、とにかく共感しっぱなしで楽しく読めました。

思い出したのが柚木麻子さんの『本屋さんのダイアナ』、『ナイルパーチの女子会』で、この辺が好きな方にはとてもオススメです。

 

気になったのは、女は年をとると若い世代を憎み、お局化するという考え方で、どうしても悪く描かれていたこと。

「女性には賞味期限があるから」というセリフが出てくるけど、結局救いがないじゃんと思ったし、もう少し掘り下げて欲しかったです。

 

 

 

稽古とプラリネ (単行本)

稽古とプラリネ (単行本)